Arikainaメールマガジン 2024/10号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。
※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
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▼県と有田市、「エンジン01」に7500万円を支出
https://arikaina.com/_article/202410/engine01-1.html
▼白馬山脈で計画中の巨大風力発電所 知事、反対署名を直接受け取らず
https://arikaina.com/_article/202410/windmill-signature-1.html
▼電気も水道もない時代の避難生活 県立文書館歴史講座
https://arikaina.com/_article/202410/evacuation-1.html
▼ほんとに見つかるかも?「恐竜化石調査に参加しよう!!」
https://arikaina.com/_article/202410/dinosaur-1.html
▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202410/kiji-index.html
メルマガ読者の皆さんこんにちは。
最近、パスタつくるのにもちょっと慣れてきたArikaina発行人です(笑)
お米もだいぶ出回るようにはなってきましたが、値段は相変らず高いままです。今のままですと来年の夏にはまた米不足になるのではと言われてるみたいですし、何かのきっかけで買い占めとかが起こるかもしれません。当面はリスクヘッジの意味でも、パン・パスタ中心の食生活を続けた方がいいのかなと思っています。
今月は、有田市で開催されるエンジン01について大きく記事にしました。
こういうのやると発表された時は、私はエンジン01も鎧塚さんも全然存じ上げませんでしたので、正直「何なんこれ?」ぐらいにしか思ってなかったのですが、地元で開催される大きなイベントですし、参加費次第では記事でとり上げて…ぐらいに思ってましたが、いざ開催が近付いて中身が分かってきますと「?」と思うことが多く、記事にはしたものの、こういう記事になりました次第です。
たぶん参加しようとかチケット買っている人たちでも、運営はほとんど税金でまかなわれてるというのは、ご存知ない方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。でもイベント自体はあくまで民間イベントという位置付けであり、チケットの収入は主催者側のものになります。
ボランティアである、ということは有田市やエンジン01のページでもアピールされていますが、交通費や宿泊費に食事代、ついでにパーティも全部税金もちでタダだということに関しては、あまり(ほとんど?)アピールされていないように見受けられます。
この時点でかなり「???」な感じなのですが、じゃなぜこういうものに県や市がお金を出すというのが通るのかと考えますと、「著名人や有名人の方がたくさん来て話をする」ということ、それ自体にかなり大きな価値があると考えられているということではないか、と思います。
岸本知事は記事でとり上げた県議会での質疑で「ふだんテレビや雑誌などを通してしか接することのできない作家や評論家、音楽家、あるいはスポーツ選手の皆さんのお話を直接生で聞くことができるということで、県民の皆さんにとっても大変刺激になる、すばらしい機会になると考えております」と言ってますし、
玉木市長も同じ県議会での質疑で「各界の一流の文化人によるお話を生で聞くことのできる機会は、本県の文化の向上に貢献する機会になります」と言っています。
県の担当(文化学術課長)も、別の県議会で「テレビで見る有名人が見たいと思って会場へ来た人たちも、いろいろな講座へ参加しているうちに、講師との議論を通じて知的な刺激を受けてもらえる」と答弁しています。
こういう意見の中には、その「各界の一流の文化人」や「テレビで見る有名人」の方々の、どういう話が地域にとってどう有益なのかとか、そういう話がまったくありません。エンジン01のホームページを見ますと、今回は有田の未来?的なことがテーマになっているみたいなのですが、プログラムを見ましても、多くの講座は講師の方がご自分の専門分野のことをとり上げておられるように見え、一貫したテーマというのはあまり感じられません。
要するに話の内容とかテーマとかよりも、著名な方や有名な方が来て話をする、そのこと自体がものすごく価値が高いというような、そういう感覚なのではないでしょうか。
それでなのかどうなのか、「エンジン01」のこういうイベントって大体毎年やってるみたいなのですが、ネットで検索してみましても、参加した人の感想というのがあんまり出てきません。Googleからfacebook、Instagram(Googleからのサイト内検索)、Xと見てみましたが、ほとんどが出演された方とか講師とか関係者の方が投稿しているものが多く、一般の参加者が「楽しかった!」とか「勉強になった!」みたいなのを投稿してるのをあんまり見かけませんでした(無くはなかったですが)。
Xは前回の市原の時期のを見てみたのですが、Xは他に比べますと一般の方も投稿(リツイートも多かったですが)されてました。ただ講座の内容に否定的な投稿もあって、かつそれがちょっとバズってたみたいでした。
LINEとか誰でも見られるのでないとこで投稿されてる可能性もありますが、去年だけでも1万人以上の人が参加してて、もう20年ぐらいやってるわけですから、検索すればもうちょっとそういう投稿がヒットしてもおかしくなさそうなもんです。
ちょっと話の方向が変わりますが、この10月から、おととし手塚治虫文化賞を受賞した「チ。」という漫画のアニメがはじまりました。これは15世紀のヨーロッパを舞台に地動説を証明しようという人たちを描いたもので、まだ2話しか見てませんがなかなか面白いです。
アニメの舞台では、地動説は教会に対する「異端思想」だとして、研究していることが分かると捕まって拷問されたり処刑されたりするのですが、それでも地動説が正しいと研究する人たちを描くーーという、まあそういう感じのお話です。
思うのですが、「著名人や有名人の話なら絶対的に価値が高い」という発想は、「教会の言うことなら絶対正しい」というのと、似たようなものなのではないでしょうか。少なくとも、入ってくる知識や情報に対して批判的な思考が足りないのは間違いないのではと思いますし、はじめからそういう姿勢でいることで、余計に思考する余地を狭めているようにも思えます。
で、「エンジン01」で実際に何が行われるのかと考えてみますと、「著名人・有名人の話なら絶対的に価値が高い」と考えている人たちが、タダのパーティとかタダの宿泊とかタダの食事とかをその著名人・有名人に提供し、そしてそれを受け入れている著名人・有名人の方々が、「著名人・有名人の話なら絶対的に価値が高い」と考えている人たちを相手に講座をするわけです。
これでは神父さんが信者に向かって聖書の内容をお話するようなものであり、「地動説が正しい」とか言おうものならどえらいことにならせんかと心配せなあかんようなもんなんじゃないか、と思うわけです。
私のこういう見方が的外れで、実際の講座が参加された方にとって有意義なものになれば結構なことだとは思います。ただお金のことに関してはもうはっきりしてますので、あえて和歌山弁でいかいていただきますと、有田の未来とか、そういうのは「自分らの金でやってから偉そうことぬかせや」ぐらいのことは、まあ言わせていただいてもいいのではないでしょうか。幸い今の日本では、「地動説が正しい」と言っても「天動説が正しい」と言っても、拷問や処刑はされないはずですからね(たぶん)。
今月はもうひとつ、風車の署名提出のことについて記事にしました。
もう今年の4月号から、反対派の人たちが知事に署名を提出する構えだということを記事にしてきました。しかし残念ながら、知事が直接署名を受け取ることはありませんでした。何か月も前から申し込んできて、かつ、知事が「保安林を解除するかどうか」がかなり影響を持つ案件であるにも関わらず、です。
そりゃ知事もヒマなわけではないでしょうが、10分とか15分とか、時間つくることができなかったのでしょうか。○日の○時にとか時間指定していたのならともかく、何か月も前から申し込んでたわけですからね。それに知事の判断によって大きく左右される案件なのですから、「知事に直接渡したい」と言うのも、十分意味のある要望のはずです。
たしかにひと昔前なら4000筆という数は、住民による署名としてそこまで多いわけでもなかったかもしれません。しかし今これだけ人口減が進み、さらにあの白馬山脈周辺の人口を考えれば、決して少ない数ではないはずです。
先月号では、岸本知事になってから「知事へのメール」が無くなったことや、タウンミーティングで自分たちで選んだ人たちにしか会っていないことを記事にしました。逆に県民の側から知事に「会ってほしい」と申し込むとこうなるのでは、「自分たちに都合のいい人にしかお会いにならないのでしょうか」ぐらいのことは言いたくなります。
上の著名人の話と重なるところもあるのですが、少し前に「上級国民」という言葉が流行りましたが、これではまるで、自分たちが選んだ県民は意見を聞く価値がある「上級県民」で、それ以外の人たちはそうではない、とでも言っているようなものではないでしょうか。
はっきり言ってこの白馬山脈の風車の問題って、要は知事が「貴重な天然林が残っており、ここの保安林は解除しません」とでも言えば、業者は撤退するか、事業の大幅な見直しを迫られることになるはずです。ブナとかの貴重な天然林も守られます。
と言いますかそういう表明でもしないかぎり、ここはどうも風況とかで風力発電的にはかなり魅力的な場所のようですので、仮に今の業者が撤退したとしても、また他の業者が計画して、また地元の人が反対運動して…みたいなことになるかもしれません。
実際、今計画されている「DREAM Wind」は、以前に業者が撤退した跡地、それもその業者が審査会で「ここから先は開発しないでほしい」と要望されていたところでやろうとしているわけです。今までの風車の審査会で、行政として保護すべき地域であることはもうさんざん裏付けられているのですから、そろそろ県として毅然とした態度を示すべきなのではないでしょうか。
もちろん、それでも新たに進出する業者が現れる可能性はあります。しかし行政がはっきり意思表示していれば、それは望まれない開発、つまり乱開発と見なされるようになるでしょうし、そうなれば業者に対する抑止力にもなるのではないでしょうか。
実際には地権者との話も必要になるでしょうが、現状でも保安林に指定されているわけですから、民有地とは言っても、普通の民有地では無いことは地権者の方も重々承知のはずです。知事が保安林を解除すべきでない(開発すべきでない)と表明したところで、問題は生じにくいと思うのですが。
と言うわけで、今月はこれくらいにしておきます。まあこの風力発電を推進するお題目として「地球環境のため」があるわけですが、そのために自然度の高い環境を壊すとか、なんかもう「健康のためなら死んでもいい」みたいなノリなわけで、県の審査会でも散々そのことが言われてるわけですが、未だに県としてはっきりした意志表示ができていないというのは、どうなんかなという気がします(環境影響評価の知事意見では、ちょろっとは言ってますが)。
やっぱりはっきり言っとくというのは、大事だと思うわけです。例えばエンジン01のことに戻りますと「ボランティア」というとこをアピールすれば、実際には予算はほとんど県や市がまかなってるとしても、なんかそういうことを想像しにくくなるんじゃないかと思うわけです(そうだとしたら、これは良くない例ですが)。
それにたしかに出演者の方はギャラはもらっていない、つまりそこはボランティアだとしても、ギャラ以外にも、参加することで得るものはあるのではないかという気もします。
今回はちょっとアニメの話をしましたが、今ちょうどユーチューブで「グレートマジンガー」を配信してまして、こちらも楽しみに見ています。50代から上ぐらいの方には、懐かしいのではないでしょうか。
まあ要はグレートマジンガーが悪いやつらをパンチやミサイルでぶちのめしていくわけですが、昔はこういうの見るときに、子ども同士でこれが「ええもん」でこれが「わりもん」みたいによく言ったものです。当然、グレートマジンガーがええもんで、ぶちのめされる方がわりもんです。
エンジン01の出演者の方はギャラはもらってなくても、こういうイベントに出ることで、要は「ええもん」になれるのではないでしょうか。著名人とか有名人というのは職業ではありませんが、そう見なされている人や見なされたい人?にとっては、ある意味、それはお金よりも大きな価値があるのでは、という気もします。
まあ実際にはギャラが無い以外はほとんど税金におんぶに抱っこで、さらに「おもてなし」もしてもらいながら、そういうのはあんまり言わないでボランティアだとアピールしているわけですので、こんな人たちは「ええもん」どころか、グレートマジンガーにぶちのめしてもらいたいぐらいです(爆) それではまた来月〜
※次号は11月10日発行です。
有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
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〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10
参考=
有田市公式ウェブサイト「エンジン01 in 和歌山有田」
https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/sportsbunka/1004702/index.html
エンジン01文化戦略会議
https://www.enjin01.org/
和歌山県議会「令和5年12月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(全文)」
https://www.pref.wakayama.lg.jp/gijiroku/d00215414.html
和歌山県議会「令和6年2月和歌山県議会総務委員会会議記録(3月14日開催分)」
https://www.pref.wakayama.lg.jp/gijiroku/d00216665.html
エンジン01 in 和歌山有田「エンジン01とは」
https://enjin01-wakayama-arida.jp/whats-enjin01/enjin01-wakayama-arida/
エンジン01 in 和歌山有田「プログラム」
https://enjin01-wakayama-arida.jp/program/
エンジン01文化戦略会議エンジン01文化戦略会議「オープンカレッジ」
https://www.enjin01.org/open-college/
エンジン01文化戦略会議エンジン01文化戦略会議「【第19回】エンジン01 in 市原」
https://www.enjin01.org/open-college/2023-ichihara.html
好書好日「第26回手塚治虫文化賞 「チ。」で大賞の魚豊さん『自分に届く言葉、自分に刺さる場面を描きたい』」
https://book.asahi.com/article/14636766
TVアニメ「チ。 ―地球の運動について―」公式
https://anime-chi.jp/
Arikaina「有田川町長に署名を提出、一部の地主も反対か どうなる?白馬山脈の巨大風力発電所[1]」
https://arikaina.com/_article/202404/dreamwind-1.html
YouTube「東映アニメーションミュージアムチャンネル」
https://www.youtube.com/@toeianime_MC/videos
歌ネット「水木一郎・コロムビアゆりかご会 おれはグレートマジンガー 歌詞」
https://www.uta-net.com/song/2272/