Arikainaメールマガジン 2024/9号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。
※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
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▼岸本知事、「知事へのメール」を廃止
https://arikaina.com/_article/202409/opinion-to-governor-1.html
▼この夏、大活躍だったワカヤマソウリュウ 来年には復元模型も
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▼有田から、めざせJリーグ!「FC KISHU」が選手を募集
https://arikaina.com/_article/202409/fc-kishu-1.html
▼こどもも大人もどうぞ!「ひだまりきっちん」広川町でプレオープン
https://arikaina.com/_article/202409/hidamari-1.html
▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202409/kiji-index.html
メルマガ読者の皆さんこんにちは。
最近、パン暮らしにも慣れてきたArikaina発行人です(笑)
最近ようやくお米もスーパーにぼつぼつ並んできましたが、お値段は私のような庶民層がよく買う「お特用○○」とか「家計応援○○」みたいなのがだいたい去年の倍、ブランド米も倍とまではいかなくてもかなり上がってて、並ぶようにはなったものの、あんま売れてないのか結構高く積まれたままになっています。
少なければ価格が上がるのは分かりますが、出回ってきてもなぜか価格が上がったままなので、当分はパンやパスタの日々が続きそうです。
今月は、知事が「知事へのメール」を廃止した件について大きく記事にしました。
最初は海南ではじめて県のタウンミーティングが開催されましたので、そのことを記事にするつもりで取材に行きました。ほんとはこの記事は、「岸本知事がタウンミーティングで言いたい放題」みたいなのになってたと思います。
ちょっときっかけがあって「知事へのメール」が無くなっていることに気付きまして、自分がタウンミーティングを取材したときに感じたものをこの「知事へのメール廃止」という件が象徴しているのではないかと思い、こういう構成にしてみました。
このタウンミーティングは参加者は一般公募しておらず、県が全部決めています。どういう基準で決めているのかと県の職員に聞いたこともあるのですが、「地域で活躍されている方で〜」とか「広く地域の意見を〜」とか何かふわっとしたお答えで、はっきりとした基準があるわけではないようでした。
まあ「地域でさまざまな活動にとり組んでいる方に聞く」とかですといかにももっともらしいですが、これって要は「自分たちが選んだ人の意見しか聞いていない」というこです。そのせいなのかどうなのか、海南でも県や知事について批判的な意見や抗議とかはほとんどなく、和気あいあいとした空気で進み、最後には記念撮影もされてました。
意見を聞いての知事の返答も記事にしましたような感じでしたので、出席された方には申し訳ないですが、正直なところ、真剣に意見を代わす場とは言い難かったように思います。
そもそも時間も1時間ぐらいしかとっておらず、それで参加者は10人です。参加者が順番に意見を述べていったら、ほぼ時間いっぱいです。知事や県職員との応答とかやりとりがほとんどなく、これだったらメールや手紙で意見を送るのと大して変わらいのでは、と思いました。
何よりどうかと思うのは、ほとんどの県民からは意見を聞いていないのに「地域を回って、しっかり県民の声を聞いてます」みたいに言われてしまうのではないか、と言うことです。
代わりに誰でも意見を送れるのが「知事へのメール」だったわけですが、それが廃止され、あとは「県政ポスト」か郵送で知事あてに手紙出すしかありません。それも職員の方が先に内容をチェックするため、知事にまで届くかどうかは分からないようになっています。
記事にしましたように、仁坂前知事のころはこれが逆(先に知事が読む)だったそうですので、うがった見方をすれば、それをやめたので「知事へのメール」も廃止されたのかもしれません。あとは県庁とかで待ち構えて直訴という手も考えられますが、この調子ですと、それでも知事にまで届くかどうかは微妙そうです。
で、「知事へのメール」が無くなったことに気付いたきっかけというのが、実はほぼ毎月記事にしています風力発電の反対運動です。ある住民の方が知事あてにこのことで手紙を出されたのですが、県の方から何の反応もないと仰っていたのです。
そのお手紙の写しも見せていただいたのですが、私としては「この内容でも何の反応もあれへんのか」と思うようなものでした。それで実際、県民が知事に聞いてもらおうと思えばどうすればいいのかと調べましたところ「知事へのメール」が無くなっていたことに気付いた、というわけです。
ついでに言いますと先月号では有田市が「市長への手紙」を削除していたという似たようなのをやってまして、そこら辺に敏感になってたというのもあります。あれも実は読者の方からのご指摘です。
私は権力側が「自分たちで選んだ人の意見だけ聞く」というのは、大げさでなく民主主義に逆行する発想だと思います。日本で選挙がはじまったのは1890年(明治23年)ですが、最初は男性のみ、かつ税金を15円以上納めている人のみが投票できました。
川崎市のホームページがこの選挙制度の変遷について解説してるのですが、当時は15円でお米が300kg買えたそうですから、ちょうど今の値上がり具合から5kgで3500円としますと、今なら21万円です。所得税と住民税で年間21万円としますと、年収だとだいたい300万円というところでしょうか。
私の住んでいる海南市の市議会で前に出ていたのですが、平成26年で、海南市では年間所得が300万円以下の人が8割を越えているそうです。こちらは年収ではなく所得ですが、今あの基準をあてはめますと、かなりの人が選挙に参加できなくなりそうです(去年のお米の価格でしたら、もうちょっと多くの人が参加できるかもしれませんが)。
それが時代を経るにつれ条件が緩和され、戦後、ようやく20歳以上であれば誰でも投票できるようになりました。「自分たちで選んだ人の意見だけ聞けばいい」という発想は、この「税金をある程度納めている人だけ投票すればいい」というのと、似たような発想ではないでしょうか。つまりどういう人の意見が価値があってどういう人の意見は価値がないということを、行政側が判断をしているということです。
こうなると、私をはじめ呼ばれない・意見を聞いてもらえない・手紙を出しても返事もしてくれない大多数の人たちはどう思うでしょうか。意見を聞く人と聞いてもらえる人で、「あんたらで勝手にやっとけば」となる人がいても不思議ではないと思います。その「あんたら」に政治や行政に厳しい意見を言うような人が含まれているのかどうかも、大いに疑問に感じるところです。
岸本知事は最初、旧民主党から衆院選に出馬されて落選したのですが、落ちた次の日にはもう街頭演説されてまして、私も当時「なかなか骨のある人が出てきたもんやな」みたいに思ってたものです。落選中もブログを更新されてましたが、そこは自民王国和歌山、浪人中の活動はなかなか厳しいものがあったようで「今日も子どもに名刺を渡すことしかできませんでした」とかわびしいブログが続いていて、私は一区ではないのですが、影ながらガンバレと思ってました。
その後、自民の対立候補のスキャンダルとかもあって連続当選されていたわけですが、党は旧民主から国民民主に変わったもののずっと野党でした。それが知事選に出るとなると今度は無所属になって自民党の支援を受け、知事に転身されたわけです。
ご自身が権力側になるためにはそれまでのポリシーも引っくり返し、知事になったらなったで「知事へのメール」はさっさと廃止し、県民の声は自分たちが選んだ人の意見しか聞かないタウンミーティングで良しとする。ああいう草の根から活動されて来た方でも、一旦権力側になるとこうなってしまうのかなと、今度はなんかこちらがわびしい思いをしています。
と言うわけで、今月はほんとに愚痴っぽい内容ですがこれぐらいにしておきます。記事でも書きましたが、岸本知事が街頭演説をやめたのは警備とかの問題があるそうで、それはそれで分かるのですが、そうであればネットで演説されればいいんじゃないでしょうか。
Youtubeの様な動画配信サイトでもいいでしょうし、SNSでもいいと思います。実際やれば匿名をいいことに好き放題コメントされるでしょうが、でもそれこそがホントの「声」や「意見」なんじゃないでしょうか。
だいたいはっきり言って、ほとんどの人が政治家や行政に思ってることなんて、要は「アホボケカス」だと思います。だって、自分でやってるわけじゃないんですから。会社でも学校でも、他人が自分に関わることをやってて、それで十分満足するレベルになっているということの方が珍しいんじゃないでしょうか。
でもその「アホボケカス」と(言う人は少ないでしょうが)思ってる人たちに対して、少しでも「これで良くなった」とか「このおかげで助かった」とか、言ったり感じたりしてもらえるかどうかが、政治や行政の勝負するところなんじゃないでしょうか。
記事の最後の方でふれてますが、「2040年の和歌山を語る会~熟議~」では参加者を募集しています。しかし募集期間が短い上、内容は完全非公開です。
取材した時には「陳情的な意見も受け付ける」とは仰ってましたが、基本的には「今こうしてほしい」ということが言えるものではないでしょうし、言ったところで記録に残るわけでもありません。まだ先のこと、すぐに結果を求められないものの時だけ参加者を募集するというのも、ちょっとどうかという気はします。
岸本さんの前の仁坂前知事は今でも「和歌山研究会」として、知事のころの「知事からのメッセージ」のような記事を配信されているのですが、先日は今話題になっている兵庫県知事の件について、ご自身の知事としての経験をふまえて書かれてました。もう公人ではいらっしゃいませんのであんまり内容を紹介するのもどうかという気はするのですが、その中で印象的だったのが「知事など大してえらくない」と書かれていたことです。
仁坂さんは、特に知事に就任された頃は職員にかなり厳しい方だという噂は、聞いたりネットで見かけたりしてました。その前の知事が汚職で逮捕されたあとだったというのもあったのかもしれませんが、噂の内容が本当だったら、今なら公益通報されて兵庫県知事みたいになってたかもしれません(笑)。ただ記事にしました知事室ページのバナーのように、県民の意見を聞くという姿勢は一貫していたと思います。
仁坂知事のころはタウンミーティングではなく行政報告会がありましたが、これはタウンミーティングとは違って誰でも参加できました。内容はよくある政治家の報告会みたいな感じでしたが、参加者がまったく意見を言えないわけではなく、私が行ったときも風力発電のことで反対している人たちが、会が終わったあとで知事に直接意見を言いに行ってました。
何より「県政ポスト(あて先は同じだそうですので「知事へのメール」も含まれていたと思います)」の意見はすべて目を通していると公言され、実際コロナの時の対応とか見てますと、本当にそうされていたのではないかと思います。「県政ポスト」のページで年ごとの投稿された意見数が公表されているのですが、コロナ禍になってからは数が激増しており、これだけでも相当時間を割かれていたはずです。
誰でも、あまり自分の話を聞いてもらえなかったり、相手にされなくなったりしますと、人から何か言われればしっかり聞こうという姿勢になるものだと思いますし、逆もまた然りです。知事になれば当然、県の職員がいろいろ世話もしますし、会見すれば記者が話を聞き、発言や行動によっては注目も集めます。
「知事など大してえらくない」とでも思っていなければ、誰の意見でも聞こうとは、なかなかならないんじゃないでしょうか。現知事が、その「逆もまた然り」になっていないことを祈るばかりです。それではまた来月〜
※次号は10月10日発行です。
有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
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参考=
川崎市「日本の選挙権拡大の歴史」
https://www.city.kawasaki.jp/910/page/0000018982.html
【早見表】年収200万円~1億円の手取り|計算方法や所得税・住民税額も解説
https://www.musashi-corporation.com/wealthhack/annual-income-net-income
ペイッター「年収300万円の個人事業主の税金はいくら?節税方法や手取り額を解説」
https://paytner.co.jp/paytter/freelance/5017/
海南市議会会議録「平成28年2月定例会 03月04日-05号」
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kainan/SpMinuteView.html?council_id=54&schedule_id=6&minute_id=185&is_search=true