Arikaina 2025/4 県、予算編成のために基金をとり崩し[1]
近い内に自転車操業?

県、予算編成のために基金をとり崩し 知事「尋常じゃない状況」[1]


 3月の県議会で、岸本知事は今年度の予算を組むさい、県の基金(貯金)をとり崩して編成したことをあきらかにしました。今のままではあと2年で基金が底を突く見込みだとしており、このままでは借金返済のために借金をしながら運営する、いわゆる自転車操業になってしまう可能性もありそうです。

3月4日の県議会で、基金をとり崩したことについて説明する岸本知事(県議会ホームページの録画中継より)

2年前に「財政危機警報」
そこからさらに悪化か

 '23年2月、岸本知事は就任早々に「財政危機警報」を発出し、県立自然博物館の移転や新しい射撃場の建設など、大型事業を次々と見直しました。知事は当時自身のブログで、「私の尊敬する(中略)山田方谷(ほうこく)は『歳出カットや増税で財政再建はできない』と教えています。いたずらに予算をカットするのではなく、コストパフォーマンスの悪い事業を見直したり、公共事業もできる限り県の負担が少なくなる『国土強靭化』予算に振りかえるなど、賢いやりくりをしていきます(カッコ内本紙)」と記していました。山田方谷は幕末の備中松山藩士で、破綻寸前だった藩の財政を立て直した人物として知られています。

 知事の言う「やりくり」の成果か、県の基金(財政調整基金と県債管理基金の合計)は'23年度には306億円だったものが、翌'24年度には399億円にまで増加。'22年度には224億円だったため、岸本知事が就任してから、倍近くにまで県の貯蓄を増やせていたことになります。  しかし今年度は予算編成でとり崩したためか、基金残高は250億円にまで減少。岸本知事の就任以前に近い水準にまで戻ってしまいました。


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