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Arikainaメールマガジン 2025/1号(2025/1/10発行)


Arikainaメールマガジン 2025/1号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼国がIRカジノの意向アンケートを実施 県、「関心がある」と回答
https://arikaina.com/_article/202502/casino-1.html

▼自然博物館が避難タワーに?県が検討委員会の議事概要を公開
https://arikaina.com/_article/202502/nature-museum-1.html

▼「ワカヤマソウリュウ」の商標を 大阪府の人物が出願
https://arikaina.com/_article/202502/wakayama-souryu-1.html

▼井戸水は飲まないもの?和歌山市で指針値超えのPFAS
https://arikaina.com/_article/202502/wells-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202502/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、そしてあけましておめでとうございます。

去年はいつまでたっても暑い暑い言ってましたが、一旦寒くなると急激に寒くなりました。これ書いてるの9日の深夜ですが、かなり寒波が来そうな感じになってます。

まあそうは言ってもそこは南国和歌山、そこまでひどい雪の予報にはなってませんが、山間部とかは気をつけないと大変だと思います。私もこのArikaianの配布中、冬の山道で何度かえらい目に遭ってます(笑)

今月は、久しぶりにIRカジノのことについて記事にしました。

前回の申請のころから、また何年後かに募集があるのではみたいなことは言われてました。3か所までで募集したのに2か所しか申請しなかったわけですので、そういう話が出てくるのも無理ないかなという気はしますが、意外に早くこの手の話が出てきたなという印象です。

最初にIRの話が出だしたころには、記事にもしましたが北海道とか東京、横浜とかいろんなところが手を挙げてました。ただちょうどコロナ禍と重なったこともあり、また横浜では反対派の市長が当選したりで、結局申請したのは2か所だけになりました。もし最初から3か所が認定されて今頃オープンに向けて進行していたら、再募集するにしてもかなり先だったのでは、という気がします。

実際にはまだアンケートとったってだけですぐ再募集とかではありませんが、関心あるかどうかを聞いてるわけですので、国としては再募集を考えているのは、おそらく間違いないと思います。

ただ現時点では、記事でとり上げたインタビューの中で井手さんも「ただ、おそらく聞かれても自治体も『検討する』としか言えないと思うんですね。それ以上の答えはかえってこないのではと」とおっしゃってて、まあそうなのかもしれません。唯一進行している大阪がどうなるか様子を見てからにしよう、と考えてる自治体もあるかもしれません。

和歌山で否決になったときにメルマガでも書きましたが、やはり前回一番まずかったのは、地元への説明が無さすぎ&遅過ぎたのと、地元から意見を聞こうという姿勢が伝わってこなかった、つまりは地元の人をプレイヤーとしてみなしていなかった点だと思います。

もちろん資金調達をはじめ計画自体が遅々として進まなかったことも大きかったのかもしれませんが、根本的にはそこが問題だったのではないかという気がします。

その遅かった地元への説明にしても、いろいろおかしいなと思うところがありました。今でも覚えてますが、たとえば大阪と和歌山に両方できてやっていけるのかといった質問に、シンガポールの例を出して、ここは2つカジノがあるがどちらも流行っているので大丈夫、みたいな説明がありました。

しかしGoogleマップで見ますと、この2つ(マリーナ・ベイ・サンズとリゾート・ワールド・セントーサ)は車で15分ぐらいの距離(約8キロ)です。これなら片方で遊んでもう片方でも、といったことも気軽にできるでしょうが、マリーナシティと大阪の夢洲では高速使って車で1時間半くらいかかりますから、そこまで気軽に行き来できる距離ではありません。

これをどっちも2つだから問題ないみたいに説明するのは、少々誠意がないと言いますか、都合よく説明しようとし過ぎではと感じました。またこれはメルマガでも書いたと思うのですが、国に申請したあとで説明しますみたいな説明もあったのですが、申請したらもう大きな変更とかはできないわけですから、これじゃもう説明というより説得です。

それと前回あれだけ資金調達に難航したことも、冷静に考える必要があると思います。もちろんコロナ禍であったことや事業者の営業力などいろんな要因がからんでくることだとは思いますが、結局、県内はおろか国内の主だった金融機関は参加しなかったわけですし、融資確約書もとれませんでした。

長崎のIRも資金調達の面では和歌山と似たような状況だったらしいのですが、長崎県も人口約120万と和歌山とそう変わりませので、和歌山や長崎のような日本の地方都市、それも人口が少ない都市でのIRカジノについては、金融機関や投資家が「飛びつく」というほどのものではないのかなということは、謙虚に受けとめる必要があるのではないかと思います。

記事でも書きましたが、和歌山のIRも否決の翌年にはクレディ・スイスがああいうことになりましたので、もし県議会を通って国に申請・認可されていたとしても、後でおそらく暗礁に乗り上げていたのではないでしょうか。長崎が国に認可されなかったことを考えれば、和歌山も申請しても認可されなかった可能性も大だったと思います。いずれにせよ、結果的に前回の計画はとても実現までもっていけるような中身にはなっていなかったのでは、というのが率直な感想です。

それと思うんですが、4000億円とか、ほんとにそういう規模にしないといけなかったんでしょうか?いや、そらほんとにそんなのでできたら凄いです。もしあの計画通りできてたら、何かマリーナの周囲だけ大都会みたいな、イオンモールが一気に10個できましたみたいな、それぐらいインパクトのあるものになってたと思います。

ちなみに今調べて知ったのですが、イオンモール和歌山はおととしイオンリート投資法人というところに売却されたそうなのですが、その価格が168億円です。4000億なら10個どころか、20個以上ってとこでしょうか。

しかし前回、実際にそんな資金は集められなかったわけですし、イオンモール20個とまではいかなくても、10個ぐらいでもかなりインパクトのあるものになっていたはずです。世の中広いですからイーロン・マスクさんとかだったら、一人で4000億どころか4兆円でも出せそうですが(笑)

さすがにそんな投資家が和歌山のIRカジノにコミットするというのは考えにくいでしょうから、地道に金融機関回ってどれくらい集められるのか、というところから考えるのもひとつの考え方ではないでしょうか。

あと思うんですが、何かしら和歌山にゆかりのある、重きを置いている会社が参加してなければ難しいのではというのも感じます。前回のクレアベスト社も、和歌山のIRが否決されたらさっさと長崎のIRにコミットされてました。クレアベスト社には申し訳ないですが、事業者からワンオブゼムとしか見られてないようでは、これだけの大事業をやり抜くのも難しいような気がします。

クレアベスト社は和歌山に事務所を置いてましたが、反対派の人が訪ねてもいつも留守だったと聞きましたし、そもそも自社のIRカジノ用のホームページもなく、メディアを招いての記者会見はおろか、私の知るかぎり取材にもあまり応えていませんでした(依頼はかなりあったのではないかと思うのですが)。

岸本知事はIRカジノについて特に推進とも反対とも表明されていないと思いますが、もしまた立候補するのであれば、とにかく地元に立脚するということを重視してほしいと思います。前回の計画でも和歌山の食材を使った飲食店とかはありましたが、そういうガワの部分ではなく、芯の部分、地元の人らや企業が「やろう」と盛り上がれる、そこを重視してやってほしいと、前回ずっとIR対策特別委員会を傍聴していた一人としてはそう思います。


あと今月は、ワカヤマソウリュウのことについてまた記事にしました。実は私、前から取材の折に博物館や教委の方に「商標とっといた方がいいのでは」みたいなことをぼそっと言ったりしていたのですが、残念ながらこういうことが起こりました。

栗山議員が仰っていたように、たしかに登録される可能性は低いかもしれませんが、そこは出願している方も先刻ご承知のはずです。出願に名を連ねている方々のお名前で検索したところ、おそらく複数の弁護士の方が名を連ねていますので、遊び半分とかとれたらラッキーとか、そういうのでもないような気がします。

ほかの化石はどうなんだろうと思って調べてみますと、おそらく日本産出で一番有名な化石であるフタバスズキリュウはとられていませんでしたが、むかわ竜と丹波竜は、それぞれむかわ町と丹波市が取得していました。

記事に書きましたように和歌山県の教委は「広く使ってほしい」というスタンスとのことですが、商標を取得しても、その上で非営利であれば自由にお使いくださいとか、営利目的で使うのであればご連絡くださいとか、何かガイドラインを示すとか、そういう風にすればいいのではないでしょうか。

むかわ竜と丹波竜はいろいろ公式グッズも販売されているようです。ワカヤマソウリュウも去年の夏に販売されたぬいぐるみが人気になってましたが、商標がないと、他の人が似たようなぬいぐるみ作って販売されても文句言えませんし、そうなると公式グッズと違い、県や有田川町の収入になるわけでもなくなります。露骨に言えばお金もうけになるチャンスがあっても、それが地元には還元されず、私企業がもうかって終わるという形になることもあり得るわけです。

お金もうけを考えるようなものではないのではという方もいらっしゃるかもしれませんが、化石の発掘はお金がかかります。ワカヤマソウリュウの時は国のお金が使えたそうですが、広川町で見つかったボーンベッド(骨の化石がたくさん見つかったところ)は、掘ればかなりの確率で何か出てきそうにもかかわらず、予算が付かずに発掘されていないままです。

もしワカヤマソウリュウのグッズでもうかれば、そういったことにも予算を回せる可能性があるのではないでしょうか。むかわ町ではふるさと納税の返礼品として、むかわ竜の化石の等身大レプリカを2,000万円から売り出しているそうです。これが売れたのかどうかは不明ですが、産経新聞の記事によりますと、これとは別に部分的なレプリカも販売しているそうです。

こういうのを見ますと、ワカヤマソウリュウの原寸大レプリカを35万円というのも、実際に売れそうな値付けだったのかなという気がしてきます。もっともこれは3Dデータの出どころというまた別の問題がありますが、要はあれを商標をとって公式にやればいいわけです。むかわ竜の発掘費用が3,000万だか6,000万円だかだったそうですので、広川のボーンベッド採掘費用にあてられれば…とまあ、勝手にそう思うわけです。

もちろんそれだけでなく、何か変なイメージで使われるとか、使われ方次第で別の意味で有名になってしまうとか、そういう事態にならないように商標をとる意義も当然あるはずです。ワカヤマソウリュウも最初はとるという話もあったらしい、というのもちらっと聞いたことはあるのですが、今回の取材でも、県教委がどうもかたくなに商標を取得しようとしていないように感じられたのが、ちょっと気になっているところです。


と言うわけで、今月はこれぐらいにしておきます。今月はなんかお金の生々しい話が続きましたが、地域振興だの何だの言っても、要はお金が必要です。IRカジノにしろワカヤマソウリュウにしろ、いい意味でお金を産み出す存在「でも」あってほしいな、と思います。

しかし広川のボーンベッドは、ほんとにもったいないなと思っています。もちろん、必ず何かええもんが出てくるという保障があるわけではありませんが、個人的にはワカヤマソウリュウを上回るような発見があってもおかしくないのではと思います。

私も正確な場所は知りませんが、もともとあの辺は化石がよく産出されているわけですし、すでに恐竜の歯が複数出てきていることを考えても、凄いものが埋まっている可能性は結構高いのでは、と思います。

これもちらっとしか聞いていないのですが、広川町にも費用面での話はしているらしいのですが、数千万円ともなるとなかなか難しいと思います。これなんかもうほんとに、ひたすらお金の問題です。

しかしあらためてワカヤマソウリュウがなぜここまで人気&話題になったのか考えますと、もともとモササウルス自体が映画「ジュラシック・ワールド」に登場して知名度もあり人気もあったというのもあるかもしれませんが、一番は「地元で凄いのが出た!」ではないでしょうか。

間違いなく地元に縁もゆかりも由緒もその他もろもろもある存在なわけであり、大きさや化石点数の多さをふくめ、混じり気のない価値、疑いようのない価値があります。やっぱり人間、そういうのが一番好意を持ち、盛り上がると思うわけです。

ちょっとこじつけっぽいかもしれませんが、IRカジノも、結局、そういうところが足りなかったのではないでしょうか。4000億円でわー、すげーとかなっても、説明が無いとかあっても何かおかしいとか、そういうのが混ざってくると本気で盛り上がるということにならないわけで、それが結局、資金が集まらないとか参加企業が広がらないとか、そういうとこにもつながっているのではないでしょうか。

ま、しかし、要は先立つもんです。ただその先立つもんの前に、さらに先立つもんが必要なのではないのかなと、先立つもんでいつも苦労している庶民としては思うのでした(爆) それではまた来月〜

※次号は2月10日発行です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
https://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10

参考=
元観光庁長官・井手憲文さんに聞く、日本が観光立国になるためのIR(統合型リゾート)への期待と課題 - NESTBOWL
https://nestbowl.com/journal/15568
シンガポールのカジノ [シンガポール] All About
https://allabout.co.jp/gm/gc/376555/
シンガポールの2つのカジノ ~統合型リゾート(IR)の背景にある管理と規制~
https://www.clair.or.jp/j/forum/c_mailmagazine/201411_1/1.pdf
シンガポールの統合型リゾート(IR)について(1)/カジノではなくIR -M&A・投資- | 株式会社VACコンサルティング
https://vac-jp.com/report/ma/3549/
長崎IR不認定 資金調達の「壁」越えられず 再挑戦はハウステンボス次第か - 長崎新聞 2023/12/28 [09:56] 公開
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=1112908685672513544
長崎IR誘致、なぜ失敗?  事業者選定に疑問…多額の公金投入も「門前払い」 - 長崎新聞 2024/05/27 [11:45] 公開
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=f260e021bed54a20b23997167d11da28
「長崎IR」認定見送り、県幹部困惑「開業遅れる恐れ出てくる」…資金調達で懸念か:地域ニュース : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20230413-OYTNT50067/
長崎のIR整備計画、国が認定せず 資金調達の見通し不安視か:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASRDW4FSBRDWULFA00Q.html
毎月の推計人口 | 長崎県
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kenseijoho/toukeijoho/idojinko/700470.html
イオンモール和歌山を取得/取得予定価格は168億円/イオンリート投資法人 | 建設ニュース
https://www.constnews.com/?p=119240
【福岡IR特別連載99】長崎IR“支離滅裂” ハウステンボス含めたマネーゲーム|NetIB-News
https://www.data-max.co.jp/article/48824
長崎IR 米金融大手から10億ドルの資金確保 - 長崎新聞 2022/08/06 [12:00] 公開
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=928465406852841472
すべての商品 | むかわの魅力 発掘商店
https://mdino-shop.jp/shopbrand/all_items/
たんば丹波まごころストアー
https://magokorotam.base.ec/
【味・旅・遊】恐竜全身骨格「むかわ竜」に興奮 国内屈指の化石王国・北海道 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20230405-3UVPF6V2D5OZRKFGO5P3SWAGIU/
玄関開けたら「むかわ竜」?! 返礼品に等身大レプリカ、その条件は | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20221221/k00/00m/040/346000c
むかわ竜等身大全身骨格化石レプリカ(標準仕様)北海道 恐竜 限定1体! 【 化石 恐竜 レプリカ 等身大 原寸大 1/1スケール 標本 むかわ竜 カムイサウルス 】 MKWG002 - 北海道むかわ町|ふるさとチョイス - ふるさと納税サイト
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01586/5661232?srsltid=AfmBOorkH2hpMOd4THFm8l4RIKLBU1G42KwqLr6CCsw454jKa1cDg6hC
小林快次(北海道大学総合博物館教授・恐竜学者) | 安田 峰俊 | 文藝春秋 電子版
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h1384
ほぼ日の学校長だより - ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/gakkou_ml/2019-09-26.html?srsltid=AfmBOopTuypEb_9_xZYnAaPVWnTUlh-RaCneXRs9RnHEsTzF6q741MP1
映画「ジュラシック・ワールド」に登場した「海のティラノサウルス」こと「モササウルス」。発見の舞台は大阪府南部、7,000万年前の地層が分布する山中。13年前のことだった | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com
https://373news.com/_news/storyid/185402/
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https://online.stereosound.co.jp/_ct/17559222

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