Arikainaメールマガジン 2024/7号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。
※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com
▼「なぜここに建てるのか」白馬山脈の巨大風力発電所計画に、専門家から疑問の声相次ぐ
hhttps://arikaina.com/_article/202407/dreamwind-1.html
▼特別展にロゴに電車の床に…この夏大活躍!ワカヤマソウリュウ
https://arikaina.com/_article/202407/wakayama-souryu-1.html
▼来年春、一部区間が開通する有田海南道路 国交省が完成予想動画を公開
https://arikaina.com/_article/202407/arida-kainan-road-1.html
▼地元の方が鳥屋城のジオラマ模型を製作 金屋のカフェで展示中
https://arikaina.com/_article/202407/toyajyou-1.html
▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202407/kiji-index.html
メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
年々、春秋がすっ飛んですぐ暑くなったり寒くなったりしてきてるというのは頭では分かってるものの、こうも急激に暑くなると体もなかなか追い付いていかんもんです。何日だったか忘れましたが何じゃこれってぐらい急激に暑くなり、2、3日はぼわっとした感じが抜けませんでした。熱中症も頻発してるようですので、皆様お体ご自愛ください。
今月は4月に続いて、また白馬の風車について記事にしました。
本紙を読んで下さっている方なら先刻ご承知と思いますが、大型の風車とか建てる場合は「環境アセスメント」という手続きを踏む必要があります。要はデカいもん建てるんだから周囲の環境への影響をしっかり調査せえや、ということです。
ただ手続きは少々ややこしいです。この手続きでは4回に渡って図書を公表する必要があり、最初に公表するやつから「配慮書」「方法書」「準備書」「評価書」と名前が付いています。これらの「○○書」を公開する度に事業者は住民から意見を募り、行政側は審査会を開いて、各方面の専門家から意見を聞かないといけないという風になっています。
さらにその審査会での意見を元に審査会の意見が知事に提出され、その審査会の意見を元に知事意見が出され、さらに経産大臣による意見や勧告が出ます。とまあ全貌を説明しますと長くなりますので、普段風車のことを記事にするときは「資料を公開」とか「意見を募る必要がある」とか、かなりはしょって書いています。
で、今回記事にした白馬の風車の審査会は「準備書」です。つまりあと1回図書を提出すれば手続き終了となるわけで、すでに真ん中よりは進んでいるということです。本紙では中紀の大型風力発電所の計画を何度も記事にしてきましたが、準備書まで来たのはかなり久しぶりな気がします。と言いますのも、最近は大抵そこまで行く前に撤退するか、そこまで進んでいないものばかりだからです。
なので、事業者としてはかなりやる気まんまんであろうことは容易に想像できるところです。しかし出てきた準備書を見ますと、どうもそういう風には感じられないと言いますか、「ほんまにこれでやんの?」的に思うところがあります。
この計画は前回の方法書の段階から、審査会でかなり厳しい意見が出ていました。4月号でも書きましたように、仁坂前知事も「当該地域での事業の廃止を含めて、事業計画の抜本的な見直しを行うことが必要である」とまで、知事意見の中で(と言いますか、審査会意見の中で)述べていました。余談ですが仁坂前知事はチョウの採集を趣味とされており、白馬にもちょくちょく来られていたようです。
で、前回それだけキツいこと言われて、経産大臣からもほぼ知事意見を踏襲したような形で勧告も出ました。にも関わらず、今回出てきた準備書は「そないに変わってなくない?」みたいな感じの内容だったのです。
相変わらず全域が保安林ですし、記事でも書きましたがブナ林も「伐採しない」とは書いてません。それどころか匿名の専門家さんが出てきて「衰退傾向で、環境省の特定植物群落の範囲の大きさはなかったと思う」とか、さも影響は少ないみたいなことを書いてる始末です。記事でも書きましたように、実際には先日の審査会で「匿名でない」専門家の方々が、影響は大きいと意見しています。
ちょっと脇道にそれますが、この匿名の専門家とやらが出てきて「○○だろう」と言ってるみたいな書き方ですが、これ環境アセスメントの書類ではよく、というかいっつも見かけます。こういうの、規制して禁止するべきじゃないでしょうか。だって「匿名」なんですから、適当に捏造しまくたって全く分かりませんし、そういう人物がほんとにいるのかどうかも確かめようがありません。はっきり言ってこんなもん何の参考にもなりませんし、説得力のかけらもありません。
まあ要は今回の準備書はそういう匿名さんとかを使って、「前回あれだけ言われたけど、そないに変えんとやっぱやります」みたいに言ってる図書にように、私には見えました。今回の審査会を傍聴してても感じましたが、審査会委員の方にも、少なからずそういう風に思われてた方がいらしたんじゃないでしょうか。
はっきり言って前回の知事意見は、ほとんど「中止してください」と言ってるのとおんなじようなもんです。にも関わらず大して変わり映えしない図書を出して来てるのですから、「それってどういうことなん?」と思うのは至って自然なことなんじゃないでしょうか。記事でも書きましたが、そら今回の審査会がほとんどキツい意見で占められるのも無理ないと思います。
ただ前回の時から知事が変わっていますので、ひょっとしたら新知事やその周辺とすでに何かしら話してるんだろうかとか、そういうの疑ってしまうレベルです。だってただでさえここの開発には、知事による保安林の解除が必要なわけですから。
まあ事業者側も単純にあんま予算がなかった(=大幅に計画を変更できなかった)とか、ここまでやった以上今さら簡単には引けないとか、そういうことも考えられなくはないですが、普通行政側からあんだけ言われたら、がらっと計画を変更するか、できなければ中止するとかしてもおかしくなさそうなもんです。しかし実際には、大して変わり映えしないもんをまた出してきてるわけです。
記事の最後で「反対派の住民が知事と直接意見を交わすのなら、ひとつのヤマ場」みたく書きましたが、反対派の方は知事に直接手渡せるよう要望しているようです。実現するかどうか、そして実現すれば、また記事にしていきたいと思います。
と言うわけで、今月はこの辺にしときたいと思います。話がらっと変わりますが、今月はもう1つ、明るい話題としてワカヤマソウリュウのことをとり上げました。ほとんどすでに他のメディアでもとり上げられていたことですのであんま目新しところはないかもしれませんが、本紙でもこの化石については長いこととり上げてきましたので、こうしてめちゃ注目されてきますと、関係者でも何でもないのになんか嬉しいものがあります(笑)
ただ気になるのは、記事の最後で書きました商標とかの問題です。たしかに「メガプテリギウス」という学名でフィギュアを販売するのは別に違法でも何でもないと思いますが、形状はあきらかに県立自然博物館を中心とした研究の成果に基づくものであり、そういう学術的な成果を外部の人がいち早くお金もうけに使うというのは、ちょっとどうかなあという気がしなくもありません。
それにこのフィギュアですが、踏襲はしているものの、自然博物館が発表していた再現イラストとはちょっと形状が違うように見えます。再現イラストでは頭部はもっとイルカっぽい(胴体と頭が一体化していて口のとこだけ出っぱってる)感じですし、ヒレもイラストでは前のヒレの方が大きいのに、フィギュアでは後ろのヒレの方が大きいように見えます。尾ビレも胴体の長さに対して、少し小さいような気がします。
ご興味のある方はグーグルとかヤフーで「メガプテリギウス フィギュア」とかで検索していただければ簡単に出てきますので、一度ご覧いただければと思います(ちなみにアマゾンで「メガプテリギウス」で検索しますと、他の名称に置き換えられてしまって出てきません)。
今後もしワカヤマソウリュウがもっと人気が出れば、地元としてはホント喜ぶべきことだろうと思います。しかし実際とは違う情報とかイメージが広まるのでは長年の研究成果を損ねかねないでしょうし、自然博物館でもぬいぐるみとか作ってますが、今後の展開を考えても、名前とかイメージはそれなりに保護することを考えておくべきではないでしょうか。
ちょっと前にYoutubeでよくある「ゆっくり解説動画」の商標で一悶着起きてましたが、誰かが「○○ワカヤマソウリュウ」とか「ワカヤマソウリュウ○○」とかを商標登録する可能性もなくはないでしょうし、最近だったら誰かが勝手にキャラクター化して、LINEスタンプとか作って売り出すかもしれません。しかも人気が出れば出るほど、そういう可能性も高まるはずです。
県ではまだ商標登録は考えていないとのことでしたが、新種発表が去年の12月で既にこれだけいろんな動きが起こっているわけですから、もっと人気が出た場合のことも考えておいた方がいいのではという気もします。
有田川町も地域振興に活かそうといろいろ始めてますが、掛け値なしに世界的な化石が、それもほぼ全身出てきたわけですから、単に貴重というだけでなく、地元のヒーローみたいな感じで長く親しまれるようになってほしいなと思います。それではまた来月〜
※次号は8月10日発行です。
有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
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〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10
参考=
国土交通省中部地方整備局「環境アセスメント法の目的など」
https://www.cbr.mlit.go.jp/local_info/eco/assessment/02.htm
和歌山県「(仮称)DREAM Wind和歌山有田川・日高川風力発電事業」
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032100/assess/11dreamwind.html
経済産業省「(仮称)DREAM Wind 和歌山有田川・日高川風力発電事業 大和エネルギー株式会社S」
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/electric/detail/furyoku_dreamwindwakayama.html
(仮称)DREAM Wind和歌山有田川・日高川風力発電事業 環境影響評価準備書(令和6年3月1日公開)
和歌山県教育委員会「ワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)について」
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500000/d00215304.html
withnews「『ティラノサウルスレース』なぜ商標取得?ネタに見えて熱い背景事情」
https://withnews.jp/article/f0221118003qq000000000000000W08u10201qq000025267A