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Arikaina 2025/11 県が新しいクマの管理計画
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広川・有田川でクマ目撃情報 県では新しい管理計画を発表
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全国的に問題となっているクマの被害。有田地方でも10月に広川町、11月に有田川町で目撃情報が寄せられています。県では新たなクマの管理計画を策定し、10月末から施行。これまでの保護から、場合によっては駆除も行う体制にするとしました。ただ県では「必ず間引くというわけではない」と話しています。
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昨年、紀美野町で撮影されたクマ(写真提供=県自然環境課)
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広川町地域振興課によると、10月に入ってから同町の下津木・寺杣・猿川でクマの目撃情報が1件と、クマらしき鳴き声などの情報が複数寄せられているとのこと。町では10月にわなを仕掛けましたが、かからなかったため11月4日に撤去。その後も町内放送で、頻繁に注意喚起を行っています。また県警のメールサービスによると、11月5日に有田川町遠井で熊1頭の目撃情報があったとのことです。
県では紀伊半島でクマが増加しているとして、8〜9月にかけてパブリックコメントを実施し、新しいクマの管理計画を策定。10月30日から施行されました。これまで紀伊半島のツキノワグマは希少種として保護されてきましたが、新しい管理計画では生息数が増えているとして、個体数の管理を実施するとしています。
計画では地域をクマの生息地と人の生活圏にゾーニングし、人に危害を加えるなどする個体は有害捕獲(駆除)するほか、クマの目撃情報が多い年には管理捕獲を行うとしています。
ただ、昨年度の紀伊半島の推定生息数は467頭。環境省のガイドラインでは400頭を越えれば管理政策が可能になるとしていますが、その水準をわずかに越えた程度です。管理計画では推定生息数が800頭を越えれば「管理捕獲を実施し、適正個体数へ誘導する」としていますが、現時点では「必ず間引いていく、ということではありません。人に被害を及ぼすこともなく、ひっそりと山奥で暮らしている分には、こちらから山奥に捕獲に行くことはありません(県自然環境課)」とのこと。
個体数管理を行う上限は、紀伊半島全体で推定生息数の8%。県自然環境課によると、実際に管理を行う場合は奈良県・三重県と協議しながら進めていくとのことです。
広葉樹を積極的に植樹か
「クマの生息環境向上を図っていく」
新しい管理計画では、クマの住む山の環境を整備するともしており、針葉樹の多い人工林に広葉樹を積極的に植樹していく方針を示しています。
県自然環境課では「取り組んでいくことで、同時にクマの生息環境向上を図っていく」と話しています。昨年度から課税がはじまった森林環境税を財源に進められていく見込みとのことです。
昨年は目撃情報が急増、今年は減少
原因は「まだよく分からない」
和歌山県内では昨年、クマの目撃情報が急増。'22年度は57件、'23年度は48件だったのに対し、昨年度は180件となっていました。しかし今年度は9月30日時点で57件と、かなり減少しています。これについて同課では、昨年急増した点もふくめて「県内ではドングリの調査などもしておらず、原因はよく分からない。これから3県で、国の知見も借りながら考えていきたい」と話しています。
参考=広川町「【ご注意ください】寺杣地区付近で熊が目撃されました」(https://www.town.hirogawa.wakayama.jp/sangyou/20251006_bear.html)/広川町「【ご注意ください】猪谷地区で熊が目撃されました」(https://www.town.hirogawa.wakayama.jp/sangyou/kuma0621.html)/広川町「【ご注意ください】寺杣地区で熊が目撃されました」(https://www.town.hirogawa.wakayama.jp/sangyou/251010_bear.html)/きしゅう君の防犯メール 熊の出没情報! 2025/11/5/和歌山県「「和歌山県第二種特定鳥獣(ツキノワグマ)管理計画」の策定について」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032600/kanri.html)/和歌山県「『和歌山県第二種特定鳥獣(ツキノワグマ)管理計画』作成に対する県民の皆様の意見(パブリックコメント)募集結果について※募集期間は終了しました。」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032600/tukinowaguma.html)/環境省「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類編)改定版」(https://www.env.go.jp/nature/choju/plan/plan3-2c/R04_kumaguideline.pdf)/林野庁「森林を活かすしくみ 森林環境税・森林環境譲与税」(https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/kankyouzei/231018.html)
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