Arikaina 2024/4 和歌山県、自殺死亡率が全国ワーストに
ここ3年、下から数えて4位、6位、1位

和歌山県、昨年の統計で自殺死亡率が全国ワーストに[2]


県の相談電話はナビダイヤル

 その県による相談専用電話は「はあとライン」という名称で、24時間365日、相談を受け付けています。県のホームページでは「生きづらさを感じておられる方や、大切な人を自死で亡くされた方のご相談をお受します」としています。

 しかし相談用の番号は、0570ではじまる「ナビダイヤル」で提供されています。「ナビダイヤル」はNTTコミュニケーションズが提供するサービスで、企業の問い合わせ窓口などでよく利用されています。

 しかし携帯電話の料金プランでよくある「通話かけ放題」サービスの対象外となるため、それに気付かずに長時間電話した方が、高額の電話料金を請求されるというトラブルも。コロナ禍にワクチンの受付がはじまったさいには一部の自治体がワクチン予約にナビダイヤルを利用し、「予約電話の待ち時間が長くなり、通話料が高額になる場合がある」として、NTTコミュニケーションズが注意喚起していました。県の「はあとライン」も相談の電話が長時間になった場合は、電話をかけた人が高額の電話料金を負担する可能性がありそうです。

 なお厚労省ではホームページで、NPOや一般社団法人が開設している自殺対策の電話相談を紹介しています。こちらでも一部ナビダイヤルを利用しているところもありますが、多くは0120ではじまるフリーダイヤル(通話無料)で提供されています。

昨年、県は自殺対策計画を新しくするも…内容はほぼ一緒

 県では'18年に、国の自殺対策基本法の改正にあわせて「和歌山県自殺対策計画」を策定。自殺死亡率が全国より高い水準で推移していることにもふれ、「地域で自殺対策を支える人材の養成」「ゲートキーパーをはじめとする人材の養成」「相談体制の充実」など、さまざまな対策を打ち出していました。しかし制定翌年の'19年と翌'20年は県内の自殺死亡率はかなり減少したものの、その後は全国上位が続いています。結果的には、計画の中で打ち出された対策は大きな効果を挙げることができなかったと言えそうです。

 県は昨年、「第2期和歌山県自殺対策計画」を策定しましたが、内容は'18年の計画とほぼ同じもの。ただ、新たに「ギャンブル等依存症者に対する適切な医療を提供することができる専門医療機関の選定」が加わりました。計画の実施期間は'27年度までとなっており、あと3年間は、これまでの対策がほぼそのまま続けられることになりそうです。

▼厚労省の紹介している電話相談

▽#いのちSOS
TEL.0120・061・338
(毎日24時間)

▽いのちの電話
TEL.0120・783・556 (毎日16時から21時まで)

▽チャイルドライン
TEL.0120・99・7777 (18歳までの子ども専用。毎日ごご4時からごご9時)

▽子供(こども)のSOSの相談窓口
TEL.0120・0・78310 (24時間子供SOSダイヤル)

参考=厚生労働省「自殺の統計:地域における自殺の基礎資料」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000140901.html)/和歌山県「和歌山県自殺対策推進センター」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/050301/050301/jisatsutaisaku.html)/ケータイ Watch「あの『ナビダイヤル』が固定電話のIP化で料金改定、新料金の内容と気をつけたいポイントを解説」(https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/value/1561672.html)/朝日新聞デジタル「ワクチンの電話予約、ナビダイヤルの料金に注意」(https://www.asahi.com/articles/ASP5X6CR8P5WUTFL00T.html)/NTTコミュニケーションズ「2021年5月14日:【ご注意ください】ナビダイヤルを利用した新型コロナウイルスワクチン接種の予約電話について」(https://www.ntt.com/about-us/information/info_20210514.html)/厚生労働省「電話相談|自殺対策」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html)

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