Arikaina 2024/4 どうなる?白馬山の巨大風車
すでに50基、このままいけば100基に

有田川町長に署名を提出、一部の地主も反対か どうなる?白馬山脈の巨大風力発電所[2]

計画地は全域が保安林
仁坂前知事「廃止も含め見直しを」

 反対意見の中には「貴重な生物が多く生息している」といった内容のものも目立ちました。計画地には県のレッドデータブックに登録されている「白馬山のブナ林」が含まれているほか、希少な猛禽類であるクマタカが確認されています。

 そもそも計画地は全域が保安林となっており、開発するためには保安林の解除が必要になります。3月に日高川町で開かれた住民説明会では、参加者から「水源涵養のための保安林であり、防災上重要な位置づけがされている」との指摘もありました。県でも'21年、当時の仁坂知事がこの計画に対する知事意見として「森林法に係る国の処理基準に基づく保安林解除の要件に合致しないことから、事業の廃止も含め事業計画の抜本的な見直しを行うこと」と述べていました。

保安林を解除するかどうか
最終的には現知事の判断か

 林野庁や県のホームページによると、保安林を解除する権限を持っているのは農水大臣または都道府県知事。白馬山の場合、計画が実現するかどうかは、岸本知事が保安林を解除するかどうかの判断にかかってくることになりそうです。

 全域が保安林となっている白馬山で計画されている、巨大な風力発電所。今回公表された意見の中では粟生小学校の卒業生とおぼしき方が、白馬山を「校歌にも歌われている神聖なる山である」と意見を寄せ、こう続けています。「富士山に風車を建てるバカがいますか?この山は村の者にとってはおかざるべき山なのです」

※今回公表された情報「環境影響評価準備書」は4月15日(月)まで、有田川町内では吉備庁舎・金屋庁舎・ALECで見ることができます。また事業者である大和エネルギー(株)社のホームページでオンラインで見ることもできます。

▽同社のホームページ
https://www.daiwa-energy.com/news/2024/20240228/index.html

※今回公表された情報に対しても、どなたでも意見を提出することができます。意見の提出は吉備庁舎・金屋庁舎・ALECで受け付けているほか、上記のホームページから意見書をダウンロードし、大和エネルギー(株)社へ郵送することもできます。

▽問い合わせ=大和エネルギー(株) 電力事業部 事業開発第2グループ
TEL.06・4703・3208

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