Arikaina 2023/12 「和歌山県は未開の地」映画で表現
「行ったことがない土地」の意味では無さそう

「和歌山県は未開の地」映画「翔んで埼玉」が表現、知事もツイート[2]


「和歌山が大阪に虐げられている」 過去には「しゃれ」にならない事件も

 映画のプロデューサーを務めた若松央樹さんは同じ記事の中で、前作の公開前に埼玉県知事に面会し、「しゃれとわかっていただいた」と話しています。映画の製作者側では、卑下するような表現はあくまで「しゃれ」ととらえているようです。

「その段階でしゃれだということはわかっていただいてたんで。上田知事もノリでやっていただいてて(若松さん)」

 今回の映画では、和歌山が大阪・神戸・京都に虐げられているという設定です。しかし'00年には京阪神で有名な芸人がテレビで「(大阪でひったくりが多いのは)和歌山や奈良の人間が大阪に来てやっている」などと発言し、和歌山県が謝罪と訂正を求める事態に。また'07年には、大阪の若者が「県民狩り」と称して和歌山の若者を恐喝して回っていたとして逮捕されるなど、和歌山が県外に卑下されるという点では、「しゃれ」にならない事件も過去には発生しています。

岸本知事も「和歌山は未開の地」をツイート

 映画は11月の公開以来ヒットしており、映画業界紙を発行する(有)興行通信社のサイトによると、12月3日現在、2週連続で映画ランキングの1位を獲得。X(旧ツイッター)では、映画を観たとおぼしき人たちによる「未開の地和歌山で笑った」「和歌山が未開の地扱いになってて爆笑」といったツイートが多数並んでいます。

 和歌山県の岸本知事もこの映画を鑑賞したことをツイートし、映画での和歌山県について「『未開の地』でパンダのみが売りの設定」と紹介。さらに「乞うご期待!」など、映画をおすすめするようなツイートもしています。

 作品を面白くするために和歌山を卑下するような表現を使い、お金もうけ。本紙では12月3日に映画を配給する東映(株)に対して「未開の地」という表現について取材を申し込みましたが、12月8日現在、何のお返事もないままとなっています。

参考=映画『翔んで埼玉 〜琵琶 湖より愛をこめて〜』公式サイト(https://www.tondesaitama.com/a bout/)/X「岸本周平()さん」(https://twitter.com/shuheiki shimoto/status/1728925758939 361287)/東洋経済オンライン「『翔んで埼玉続編』監督ら語る県ディスりの線引き なぜ今回の舞台は滋賀?撮影の裏話も聞いた」(htt ps://toyokeizai.net/articles/-/7172 83)/zakzak「上岡龍太郎に和歌山、奈良の県民激怒!」(https://web.a rchive.org/web/20000125111942/http://www.zakzak.co.jp/geino/n_ April99/nws3578.html)/スポーツ報知「大阪の高校生ら和歌山で『県民狩り』」(https://web.archive.org/web/20070714011033/http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070711-OHT1T00193.htm)/CINEMAランキング通信「会社情報」(http://www.kogyotsushin.com/co mpany.php)/CINEMAランキング通信「『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』が2週連続の1位!『青春ブタ野郎〜』、『ナポレオン』など新作5本もランクイン(2023年12月1日-12月3日)」(http://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/202312/04154617.php)/東映株式会社「会社概要」(https://www.toei.co.jp/company/info/outline/index.html)

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